ワインは1日2 / 3本

勉強を人一倍頑張っている(と自負している)イタリア帰りの理系大学院生が、日々の勉強・読書・お酒について綴っています

【読書感想文】お国柄を知ることは日本を知ること! 雨宮紫苑さん著 「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)

本日より、読んだ本の感想を皆さんと共有したいと思います!

新書や小説といった、比較的手に取りやすい本を中心に書いていきたいな、と考えています。

もしご興味が沸いたら、Amazonでポチるなり図書館で借りるなりして、是非読んでみてください。

記念すべき一冊目は雨宮紫苑さん著の「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)をご紹介します!

 

 

雨宮紫苑さんについて

僕は雨宮さんのお名前を、講談社の現代ビジネスというニュースサイトを通して知りました。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57352

リンク先の記事にもあるように、日本での就活が嫌になりドイツで新生活をスタートさせるという、なかなかアクティブな方だというのが第一印象でした。

 

その後、紆余曲折あり(笑)、向こうで始めたブログがヒットし、そのままフリーライターになられたようです。

 

詳しくは当記事でご紹介しているご本の'はじめに'に書いてあります。

雨宮さんのネット記事にも経歴等はちょくちょく書かれています。

 

僕も日本の就活には首を傾げていたり、ヨーロッパの生活ってどうなんだろうと考えていたりしていたので、雨宮さんの記事には大変共感でき、すっかりファンになってしまいました。

ドイツのこと、ヨーロッパのことを知りたい! という方は、検索してみてくださいね。

 

ご本について

日本人とドイツ人  比べてみたらどっちもどっち (新潮新書)

日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち (新潮新書)

 

 

構成

さてさて、今回ご紹介するこの本の中では、教育格差、働き方、罪悪感や部活といった幅広いテーマをもとに、ドイツと日本の比較、批評を行っています。

 

また、冒頭の数章を読んでみると、日本人が日本に対して抱いているイメージの奇異さ、日本人の性格が何となく分かるようにもなっています。

 

感想

海外で生活をしていくと、その新しい国を知っていくのと同時に、日本を知ることにも繋がっていくんですよね。

 

僕の経験では、イタリアでの生活を経て、物理的にも心情的にも外から日本を改めて見ることができるようになりました

 

(僕と同じように、と言ってしまうと偉そうになっちゃいますが、)

雨宮さんの意見や考え方も、ドイツの生活で得た経験や知識が大きく反映されていて、他に類を見ない面白い文章をお書きになっています。

 

つまり、他国で生活するということは、日本とは別の世界を自身の中に抱えることで、

その新しい世界を日本を見つめるための比較対象として利用できるのだと思います。

 

ご本の中からご紹介したい話題はたくさんあるんですが、

ここで扱いたいのは第2章の「日本スゴイと盛り上がる前にやっておいたほうがいいこと」より日本人の外国人対応について。

 

日本人は英語ができないと言われて久しいですが、問題は英語ができないことだけではなく、外国の方とコミュニケーションを上手く取ることも苦手、という点を挙げられています。

 

島国ですし、観光立国として成り立ってきたのも最近のことなので、海外の方と触れ合うことに慣れていないのも無理はないとは思うんですが、それでも他国と比べると、大分差があります。

郷に入っては郷に従え」という言葉、考え方がありますが、こちらのそういった価値観を観光客にも求めるのはどうかなあ、と。

 

写真を撮ろうとする観光客からぴゅーと逃げたり、外国の方とは話せないとはなから思い込んだりと、あまりよろしくない例がいくつか挙げられています。

 

何も言わずに逃げるのではなく、Noとちゃんと返す。写真を一緒に撮るなら「Have a nice trip」くらいの挨拶をする。言葉の壁があるからと言って、会話することを諦めない。

 

こういったことは、英語ができるできないの問題以前に、観光客と触れ合おうとする姿勢の問題であると指摘しています。

まさにその通りだと思います。

 

難しい問題なんですけれどね。

イタリアでは見知らぬ人にも挨拶をしたり、微笑んだりといったことが当たり前でしたが、日本にはそういった文化もなく。

アパートですれ違った人に挨拶をしても、挨拶を返してくれないどころか、目も合わせてくれないので、「日本に帰ってきたんだなぁ」と毎日実感しています。笑

 

「日本はそういう文化じゃ! 合わせろ!」と腕を組んで言い放つことは簡単ですが、まあそれはお互い気持ちよくないですよね。

もっとアジア以外からの観光客を集めるには、海外の文化や風習も理解して、進んで受け入れようとする姿勢を身に着けることが大切なんじゃないかな、とこのご本を読んで気づくことができました。

 

日本にいるだけでは指摘できない問題点であると思いました。

 

その他にも、ほとんど触れる人のいない日本の部活についてズバッと意見を投げかけ、

働き方改革って上手くいくのか? と分析なさっており、非常に勉強になる一冊でした。

 

新書はたった数百円で買えますし、専門的な知識がなくても気軽に読める便利なタイプの本ですので、是非ご購入を検討してみてくださーい!

 

ありがとうございました!