ワインは1日2 / 3本

勉強を人一倍頑張っている(と自負している)イタリア帰りの理系大学院生が、日々の勉強・読書・お酒について綴っています

メタル脳、読みました

 メタル脳、読みました。

 

メタル脳 天才は残酷な音楽を好む

メタル脳 天才は残酷な音楽を好む

 

ひじょ~~に面白かった!!笑

さっと読めました。1時間ちょい? でも内容は深かったですね。

 

まず驚いたのは、中野さんがメタルをお聴きになるということ。

穏やかそうで知的な話し方をなさるイメージからは、とても想像つかない......

まあでも、僕の見た目もメタラーっぽくはないか。笑

 

第一章がもう素晴らしすぎて、泣きそうに。

メタルに目覚めた後も、周囲と音楽の話が全く合わず、というのは本当に頷けました。

いや、いないんですよね、メタル聴く方。

友達にメタルファンいませんもん。出会ったことすらないです。

唯一メタルの話が出来るのは、お母さんの弟、オジサンとだけです。笑

 

僕も10代の頃、オーケストラ部でクラシックをやりながら、TSUTAYAに行ってMetallicaのCDを借りるという、何か隠れ〇〇みたいに生きていました。

そんときはネットで調べることもなく、とりあえず名前だけ聞いたことのあったMetallicaのCDを探し、手に取ったのは悪名高い「St.Anger」笑

St.Anger、超嫌われていますが、1曲目のFranticと2曲目のSt.Angerは名曲だと思うんですけどね。誰か賛同してくれ。

でも、どうしてメタル聴いたか、よく憶えてないんですよ。気付いたら取っていた、というようなカッコつけた言葉が一番しっくりくる。

高1の頃だったんですけれど、確かにあんとき、超シャイでクラスの女の子と口をきいた記憶が皆無......

 

って、僕の話はどうでもいいんですよ。笑

 

その後の章で続く、メタラーの性格や考え方は、もう本当にその通りというか。

「僕ってそんなにメタラーなのか?」と不思議な気持ちになるほど、ずばずばと当たる。

内向的、とか、非社会的、とか。笑

メタラーが他のジャンルを嫌う理由も納得できました。

 

メタル音楽自体については、なるほどな、と感じる部分がたくさん。

僕が今の日本の音楽を毛嫌いしている理由は、電子音に頼り過ぎててどこか嘘っぽいからなんですが、

それと比べると、メタルはわけわからんソロとか生で弾きまくってますもんね。超上手いし。

 

最後の章はずっしりと重くなり、深かったですね。メタルを聴かない人が読んでも間違いなく面白いはず。

メタル音楽の話から、「どうして人を殺してはいけないの?」までぶっ飛ぶのは驚きでしたが、まあ言われてみれば確かにな、と。笑

 

ちょっと真面目な話になりますが、

本でもあった通り、「どうして人を殺していけないの?」というお話。

この中野さんの本を読む前から、哲学の本などで嫌というほど目にしてきたテーマですが、

この本で新しい視点が見えてきました。

 

なんて言うんでしょう。

元々誰もしたがらないことだったら、「~~しちゃいけません!」なんて禁じないと思うんですよ。

例えば、「怒ったときにコンクリ殴っちゃいけません!」みたいなことって誰も言いませんよね。

(まあたまに殴る人はいるかもしれませんが、笑)むしゃくしゃしたときに「ああ~、コンクリ殴りてえ!」って思うことはまずないですし、殴ったら殴ったで、手が超痛くなりますから、誰も殴らないんですよ。

だから、「コンクリ殴っちゃいけません!」という決まりはそもそもない。

 

けれど、人を殺してはいけない、というのは決まりになっている。

ということは、こういう決まりを作らないと、人は人を殺しちゃう、ということ。

そういう欲求というか衝動が生まれるのは、否定できないと思うんです。

当然ですが、人殺しを肯定しているわけではなくて。笑

 

でも、そういう衝動があることを認めず、とにかくダメなものはダメ、としか言えずにいるので、「どうしてなんだろう? うーん」と悩む機会は意外と多い、と思う。

で、現実では、殺人事件こそ裁かれるけれど、戦争や紛争ではめちゃくちゃ人が死んでいる。で、そういう殺人は国家や宗教、思想があおっている。事実として。

 

で、「ダメなの! ダメなものはダメなの!!」と言うんじゃなくて、「そうそう、そういう衝動とか欲求って実際あるよね」と教えるのがメタル、という。笑

これは難しいですね、僕は別に、そういう欲求にかられたことがないので......笑

 

けれど、メタルが本物っぽいってのは心から賛同します。

ポップスとか嘘ばっかりだもん。笑 あんなハッピーな世界ってないでしょ。笑

現実から離れすぎてて、共感する要素が全くないような。

 

なんかうーん、メタルを聴かない方にも手に取ってほしい本ですが、メタルを聴かない人は買うのかな、どうなんでしょう。笑

 

けれど、めちゃくちゃ面白かったです。メタル聴いてる人ってどんな人なんだろう、と気になる方は是非是非是非是非、読んでみてください。