ワインは1日2 / 3本

勉強を人一倍頑張っている(と自負している)イタリア帰りの理系大学院生が、日々の勉強・読書・お酒について綴っています

-イタリア人と日本人- 店員さんの対応は気分次第?

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毎週土曜日、トリノ市内までワインを買いに行くんですが、まあこの前の土曜日の店員さんの対応は「日本と違うなあ~~」としみじみ感じました。

 

いつも通り僕は、事前にネットでちゃんと買うワインを決めて来ているくせに、10分ぐらい棚の前をうろうろ。うーんと悩んだ後、結局事前に決めていたものを手に取り、レジに並びます。

僕の前にいたお客さんは一人だけで、レジで対応されていたところだったんですが、まあ店員さんと話す話す

 

店員さんから僕の姿は見えているはずなんですが、優に5分は話していました。

僕はそれぞれの手にワインを握っていたので、携帯もいじれず、ただ佇むだけです。

レジ近くに置いてある「安売りだよ!」と書かれたラツィオ Lazio州(首都ローマのある州)の白ワインを見る他なく、それがまあ元値より随分安くなっていまして、「これは美味しかろう、ラツィオは白だと聞いたことがあるし」と思い始めた一方、「いやいや、この値引きはおかしいぞ、何かあるよ」と疑う心も芽生えます。

 

買おうかなどうしようかな......いや、レジ近くにわざと置いて、欲を掻き立てるやつですよ、これ。騙されちゃいけませんよ......けど、ラベルもおしゃれで美味しそうだし......ラベルなんて当てになりませんやん......ええい、買っちゃえ!

と手を伸ばそうとしたそのとき、ようやく前のお客さんがワインの入った紙袋を持ってレジを去りました(本当に危なかった、多分今週の土曜に買いますもん、あのとき買わなかったことを後悔してますもん。笑)。

危ない危ない、と僕はワインをレジカウンターに置きました。

明るくてはきはきとしていた店員さんはどこへ行ったのでしょうか。

 

「......」ピッピッ

「......」

「べんてぃくわっとろおったんた」

「......」サッ

「......」サッ

「ぐらっつぇみっれあっりべでるち」

「......」

 

ええ、会話なんてあったもんじゃないです。笑

レジを去るときの挨拶に返事をしてくれなかったのは、ちょっと珍しいですが。

行きづらくなりますね、まあ行くんですけど。笑

 

前のお客さんが常連さんであったかもしれませんし、僕が見るからにアジア人なので、イタリア語を喋れないだろうと見て、話してこられなかったのかもしれませんが、

ちょっぴり心にサクッとくる対応、イタリアではよくあることなんです。

 

この店員さんに限った話ではなく、どんなお店でもたまに似たような対応をされます。

何度か「いや、これは差別だろう......あはは」という対応をされたこともありますが、笑

慣れるというか、接客業に対する考え方がそもそも違うんだな、と思えるようになると、日本と比較するのが楽しくなりました。

 

というわけで、日本とイタリアの接客の違いについて、書いてみたいと思います。

出来る限り、どちらかに偏ることなく書きたいと思いますが、あくまで僕が感じたことですので、あくまで参考程度にお読みください。また、どちらが良いのか優劣をつけるつもりも全くありませんので、心穏やかにお願いいたします。笑

 

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間違いなく言えるのは、日本の接客の質は世界トップクラスだということです。

気味が悪いほど丁寧です。笑

あんなに頭を下げる必要ないのにねえ、と僕は思います。いつでも笑顔ですし。

 

支払いのときだって、「あ、やべ、一万円札しかない」という場合でも、快く受け取ってくれます。大学の生協でもそうでした。

「すみません、一万円札しか......」とおどおどしながら尋ねると、「大丈夫ですよー」と二コリ。たとえ僕が二百円くらいのものしか買っていなくても。

 

どんなにふざけたクレームをつけられても、ひたすら謝り続けます。お客さんが天狗になるのも分かります。言えば大抵のことが通っちゃうんですもん。

「お客様は神様」のような、信じられないほど傲慢で自己中心的な言葉は、恐らく日本でしか聞けないと思います。

 

ただ一方で、マニュアル通りの対応なんだろうな、と感じることもあります。

僕たちは恐らく客としてしか見られていませんし、僕たちの方も店員さんのことを知る機会はなかなか訪れません。頻繁に顔を合わせるのに、お互いのことを全く知らない、というちょっと奇妙な関係が生まれているのも事実だと思います。

 

タリ

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気分によります。笑 店員さんのご機嫌次第です。

週に2、3回行く個人の商店に今日行ってきたんですが、今日の店員さんは冷たかったです。笑 前回はもっと笑顔で話したような気がするんですが、気のせいだったんでしょうか。

 

レジでお客さんと店員さんが喋るのもごく普通です。僕たちは並びながら、「ああ、仲良しなんだなあ」と思うだけです。ひたすら待ちます。笑 別にこちらも全く急いでいないので、良いんですけれど。

 

ただ、支払い時はちょっと怖い!!笑

スーパーで50€札(6000円ちょっと)を出そうものなら、店員さんから「え? え?」という目で見られます。

そんなときは「~€はないの?」と決まって聞かれ、僕はぶるぶる震えながら首を横に振ります。

あったら出してるわ、と内心思っていますが、とても口に出してそんなこと言えません。

そしてお釣りは雑に渡されて、僕の「ぐらっつぇみっれ」も相手には黙殺され、ただの独り言になってしまいます。

 

なので、僕はスーパーで買い物をするとき、レジに物を入れるたび、「1.2€......2.5€......」と頭の中で足し算しています。本当です。

で、お札で払えるような金額になって、これなら店員さんもお釣りを渡しやすいぞ、と思ったらレジに並びます。素晴らしい心掛けではありませんか。

 

ただ、イタリアでは誰も文句を言いません。文句を言うような人が多ければ、とっくに改善されていると思います。笑

文句というか、へんてこなクレームを付けないのは、店員さんのことをちゃんと同じ人として見ているからだと思います。

日本でたまに聞く「こっちは客だ! お金を払っているんだぞ!」というような態度に出る人はまずいないと思います。

お互い対等な立場で接しているのが、見ていて何となく分かるんです。まあちょっと考えてみれば、本来そうあるべきだと分かるんですが。

マニュアルがないからこそ生まれる、雑な対応と心のこもった接客をして頂いているのだと僕は思います。機嫌が良いときは普通に話してくれますし。

冷たい対応をされたときは、「今日は虫のいどころが悪かったんだな」と思うようになりました。そりゃあ人なら誰でも、同じように気分の良くないときはありますからね。

運がなかった、と思うだけです。

そりゃあ嫌じゃないと言ったら嘘になりますが、笑

クレームをつけるような怒りにはとても結びつきません。

 

と、書いてきましたが、どうでしょうか。笑

どちらが良いと感じるかは、人それぞれだと思います。

僕はどっちも素敵だと思います。