ワインは1日2 / 3本

勉強を人一倍頑張っている(と自負している)イタリア帰りの理系大学院生が、日々の勉強・読書・お酒について綴っています

ワインと言えば

ワインの生産国といえば、何処?

普段ワインを飲まない方でも、「フランス!」と一番に浮かぶのではないだろうか。

 

いきなり全くの余談に入るが、日本で毎日ワインを飲んでいる方が同じ質問をされると、もしかすると、チリ、アメリカやオーストラリアといった名前が浮かぶかもしれない。

チリワインはここ数年の間に、日本で本当によく飲まれるようになったと思う(と偉そうに言っているが、僕はまだ25歳だ。5年前のワイン事情は全く分からない)。

まあチリワインが安くて美味しいのは間違いない。

 

閑話休題(使いたかっただけ。司馬遼太郎さんのファンなもので)。

確かにフランスのワインは美味しい、のだろう。日本では毎年、この時期にボジョレー・ヌーヴォーでメディアが湧く。大手スーパーも様々な種のボトルを取りそろえ、特設コーナーを置き、客目をこれでもかと惹きまくる。

これもどうでもいい話題だが、ボジョレー・ヌーヴォー解禁日の0時の瞬間が、よくニュースなどで報道される。深夜にも関わらず、スーツなどちゃんとした服装に身を包んだ大人たちが、ニコニコとしながら、かんぱーい、と幸福そうにグラスに口を付けている。その様子を見ながら、次の日の仕事はどうするのだろう、としょうもないことが僕の頭に浮かぶ。

 

ワインと言えば、フランス、フランス、フランスだが、僕は日本にいた頃、フランスワインはあまり好きではなかった(僕は18年4月からイタリアに住んでいる。もうすぐ日本に帰っちゃうけど)。

理由は簡単で、フランスワインは確かに美味しいのかもしれないが、そもそも高くて買えなかったからだ。

それに「フランスワインだぞ、高くても買うだろ? なあ」とボトルが語りかけてくるような気がして(酔って買い物をしていたわけではない)、とても手に取ろうとは思わなかった。

 

だから僕は、他の国のワインばかり飲んでいた。

名前を挙げようとしたが、とにかくフランス以外のワインを飲んでいたような気がする。

スペイン、イタリア、アルゼンチン、南アフリカ、チリ、アメリカ(カリフォルニア)、ポルトガル……

その中で出会ったのがイタリアワインであった。

 

イタリアワインについて語ろうとしても、とても十分には語れない。それは僕が熱狂的なファンになってから、まだ一年も経っていないため、知識が不足しているせいでもあるが、かなりの知識量がないとこの国のワインは語れないと思う。

 

イタリアワインについて知ることは楽しい。

葡萄の品種は数えきれないほどあるし、南北に伸びた国土は各地で特色豊かなワインを生み出し続ける。

調べれば調べるほど、キリがないことに気付き、またそのワイン造りの歴史の奥深さに魅了される。

 

キアンティを取り上げても、その成り行きはとても面白い。

キアンティは元々、トスカーナ州にある一地方の名称だ。

この土地で作られていたキアンティは、質の良いワインでありながら、ある時期にはピザと一緒に飲む安ワインと見なされていた(今では勿論そんなことはない)。

もっと遡ると、キアンティと名前を付けば売れるということで、キアンティ地方の周囲で作られたワインも次第にキャンティを名乗るようになった。収拾が付かなくなり、結局、元々のキャンティ地方で作られるワインには、特定の古い地域、という意味で、「クラッシコ」という修飾語が付けられた。「キアンティ・クラッシコ」はここからきているのだ。

 

「キアンティじゃないのに、キアンティと名乗るなんて……」

と本を読んだときに唖然とした。ついつい笑ってしまった。そしてイタリア人らしいな、と思った。

 

質が良くて、多種多様。その上歴史も興味深い。

まあどこの国のワインもそうなのかもしれないが、イタリアワインにはこの特徴が強くあるように思っている。

明日は、ピエモンテのGattinaraを飲むつむりだ。初めて口にするのでとてもわくわくしている。

写真付きでワインの紹介をできたらと思う。